足温ネットメンバーのコメントが、6月18日付朝日新聞に掲載されました。7月7日投開票の東京都知事選挙に向けた政策検証の特集で、第1回目「気候変動対策」に関する記事です。この方は、元々沖縄でサンゴに関する調査研究をされていた経験から、気候変動問題に関心があり、何か行動したいと足温ネットに参加されました。そして、身近なところから広げようとお住まいの町会の会合に参加して、気候変動問題を訴えるなどアクティブに活動されています。ご自宅に太陽光発電パネルを設置していることもあり、小池知事が進める2025年から新築戸建てへの太陽光発電パネル設置義務化等の政策検証記事になっています。
足温ネットがクラウドファンディングで資金を集めて作った環境絵本『バイバイ、おんだんか!!~チュンと暗やみの森』1,000冊が無事納品されました。区内の図書館や小学校に寄贈させていただきます。斉藤区長からは、「全部読ませていただきました。とても素敵な本で素晴らしいと思いました。私がいたいた本はひとりでも多くの人に見てもらいたいので、文化共育部に預けて中央図書館に置いてもらいます」との連絡をいただきました。たくさんの子どもたちに読んでもらえたらと思います。
6月16日に船堀コミュニティ会館で開催された、松江地区連合町会と葛西地区自治会連合会主催による「(仮称)地域脱炭素を実現するための勉強会」の第1回目に参加してきました。事務局長の山崎から「城東電車と江戸川電気」と題して江戸川区のエネルギーの歴史と地域エネルギー会社の可能性について話しました。その後の意見交換会では、グループごとに分かれて脱炭素やエネルギーについて意見交換が行われ、「脱炭素と地域エネルギー会社の関係が分からない」、「なぜ今この時期に慌てて進めるのか」というような意見が出され、説明の重要性を感じた次第です。次回は8月18日午前中に船堀コミュニティ会館で開催される予定です。
6月8日、法人総会開催に合わせてワークショップ「子どもの権利×気候変動」を開催しました。会場は1999年7月に最初の発電所を建設した寺院「寿光院」です。
足温ネット運営委員で気候ネットワークスタッフの小畑あかねさんから、気候変動問題に声をあげる子どもたちの動きについて、共催団体である江戸川子どもおんぶず事務局長の青木沙織さんから、気候変動が子どもの権利を脅かす状況から政府の対応を求めた一般的見解26号について解説していただきました。
それを受けて、ワークショップその1では身近なキーワードから気候変動対策について考え、その2では子どもの参画について考えました。そして、ロジャー・ハート「参画のはしご」を使いながら、子どもの参画に何が求められるか議論することができました。
参加者は30名超と大変好評で、「子どもの権利×気候変動」というタイトルに興味を持って参加した20代の女性や現役小学生とバラエティーに富んだ面々がグループに分かれた参加者はワイワイおしゃべりしながら、様々な意見が生まれていく様子に手ごたえを感じた次第です。
6月2日、総合文化センターで開催された江戸川区環境フェア2024に参加してきました。当日は雷雨予報で午前中から雨が降り出すと覚悟していましたが、いざ開会すると青空に日差しが照りつける意外な天候に。ソーラークッカーもお湯を沸かせたので、来場者の興味を誘っていました。
また、「気候変動のえどがわ学」で出された意見をまとめたイラストを模造紙サイズに拡大出力したものを掲示して、興味を持っていただけた方から様々な意見を付箋で貼ってもらいました。また、10年ぶりくらいにリアルで会う方もブースを訪れ語らいました。現在は、れいわ新撰組の国会議員で、新たに作られた東京14区(江戸川区北部と墨田区)に移って来られたのです。
そして、江戸川区と環境エネルギー政策研究所とともに「地域エネルギー会社設立に向けた説明会」に出席し、関心を持つ事業者向けに、戦前にあったローカルな電力会社のお話をしてきました。事業者の方からは前向きな発言があり、何とか前に進めそうに感じます。
結局、天気は持ちこたえて無事に終了することができました。
足温ネットでは、武蔵野大学工学部サスティナビリティ学科の白井信雄教授のサポートを受けながら、気候変動に適応する江戸川区について考えるワークショップ「気候変動のえどがわ学」を1年にわたって続けてきました。水害・暑さ・農業の3つのカテゴリーについて問いを立て、意見を出しあった結果、それぞれの意見が互いに関係しあうことが分かりました。そこで、これを1枚の絵にしようということになり、春仲萌絵さんがグラフィックレコーディングの手法を使って表現していただきました。
千葉県匝瑳市は、田畑の上に太陽光発電を設置するソーラーシェアリングの里です。そこで開催されたアースデーちばに参加しました。麦と大豆を作りながら、発電された電気は企業などに供給されています。ステージでは加藤登紀子がギターをかき鳴らしながら熱唱し、ビーガンの食事を提供する屋台や環境負担が軽い染め物が売られていたり、あっという間の一日でした。
4月7日に、船堀・松江地区の自治会や町内会主催による「地域脱炭素を実現するための勉強会」にオブザーバーとして参加してきました。環境省が募集している「脱炭素先行地域」のエントリーを通じて、地域住民から脱炭素化に向けた機運を醸成するのが狙いです。
第1回ということで顔合わせ的な集まりになりましたが、江戸川区からは地球温暖化の現状や区役所の事業紹介があり、足温ネットの活動紹介もさせていただきました。ニュースレターが『えどがわでんき日記』とあるように、江戸川区では再生可能エネルギーによる電気の地産地消に向けて動き出すことになります。
昨年11月、足温ネットへ見学&取材にお越しいただいた千葉商科大学人間社会学部の学生さんたちから、取材内容をまとめた冊子『ソーシャる』が送られてきました。取材先を見ると、マイナビや京成電鉄といった名だたる企業とともに、足温ネットの取材報告が掲載されています。寄せられた感想には「電力を地元で補うことでエネルギー問題の解決につながるだけでなく、地域経済に良い影響を与える可能性があることを理解し…」とありました。学生さんが、この冊子を読んで活動に関心を持っていただけたら嬉しいです。
4月20日、松江の家で「江戸川子どもおんぶず」のメンバーと子どもの権利×気候変動WSの振り返りをしました。昨年11月に愛知県豊田市で開かれた「子どもの権利条約フォーラム」の分科会で企画実施したWSをブラッシュアップし、より良い内容にするためです。
気候変動問題とその影響と子どもの権利一般的見解26号に関するプレゼンをした上で、参加者の意見出しやそれを受けてシステムチェンジに向けた動機付けまでもっていけるのか議論しました。意見交換で盛り上がっただけで良いのか、それとも二部構成や連続講座にして次のステップにもっていくのか活発な意見交換ができました。そして、このWSをもう一度やってみようと6月8日午後にイベントを企画することになりました。
また、子どもの権利条約フォーラム実行委員会から報告書が届きました。私たちが企画実施した分科会に関する報告も掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
足温ネットがお世話になっている武蔵野大学サステナビリティ学科の白井信雄教授が企画した「つなぎ、つながる気候アクション会議」に参加しました。4名の若きアクティビスト(その中には足温ネット運営委員の Akane Kobata さんも!)からの問いかけを受けて、参加者が提案したテーマに基づき議論します。私が選んだのは脱炭素と地域活性化。白井先生のゼミ生がりんかい高速鉄道沿線での取り組みを研究するとのことで、これまでの活動で見聞きしたことを話しました。ゼミ生も刺激になったようです。参加者の中には、アースデーユースの高校生が山梨から駆け付け、脱炭素×青春というテーマで話しているのが新鮮でした。
2月24日から3回にわたって「エネルギーカフェ2024」を開催しました。
第1回の講師は、一般社団法人あつぎ市民発電所の遠藤睦子さんです。定年退職後から活動に身を投じ、近郊の農園にソーラーシェアリング発電所を建設後、市民が自分ごとにする起爆剤になればと気候市民会議を企画し、市役所と話し合いながら会議を成功させてきました。その行動力と成果には驚かされます。
第2回のテーマは「ぴーぴーえーで再エネ電源をつくる」、電力小売り事業者グリーンピープルズパワーを経営し、市民電力連絡会の理事長でもある竹村英明さんにお話しいただきました。PPAとは何かから、再エネ電力供給の具体的な事例、最後は地域への大量導入に向けた裏技!まで披露し、住宅地である江戸川区での再エネ電源開発について盛り上がりました。蓄電池を使った「電気のサブスク」というアイデアまで飛び出し、ポジティブな雰囲気のまま終えることができました。
3回目は、昨年11月に江戸川区と「再生可能エネルギー電力の利活用の推進に関する協定」を締結した(株)エナーバンクの石原采佳さんを講師に、再エネ共同購入事業などの画期的な取組みを聴き、区のマイナスカーボンへの施策の一端を具体的に知ることができました。
2月6日、足温ネットが日頃からお世話になっているパタゴニア丸の内ストアの環境イベントに参加してきました。テーマは「気候変動問題と地方政治」、参加者が考える些細な取り組みや思いを結実させるしくみが必要であり、そのためには地方政治に働きかける必要があるとの内容でした。
練馬駅前の平成つつじ公園で開催された「第9回ソーラークッカー全国大会」に出展しました。様々なバリエーションのソーラークッカーが集まり興味深かったです。
足温ネットは、11月25~26日に愛知県豊田市で開催される「子どもの権利フォーラム」において、 江戸川子どもおんぶずと共同企画による分科会を開催しました。テーマは「気候変動と子どもの参画」。一見結びつかなそうにも見えますが、気候変動の影響は子どもたちに大きな影響を与えています。そうした状況に対して、どうしていく必要があるかみんなで話し合いましたが、13人の子どもと大人が色々なワードを出しながら、意見を出し合いました。とっても有意義な場になりました。
8月19日の午後、江戸川区選出の東京都議会議員である原純子さんと事務所スタッフ、区議の小俣のり子さん、牧野けんじさん総勢10名を発電所と松江の家にご案内しました。酷暑の中でしたが、スタッフの中には区役所OBの方もいて色々な質問や意見交換ができました。
社会的な事業や活動をしている法人を紹介している「サステナNet」にインタビュー動画が掲載されました。きっかけは、このサイトを運営するICHI COMMONS(株)の実態調査です。この調査に回答したところ、インタビューの依頼があり、45分ほど足温ネットの活動についてお答えしたのですが、その様子を約7分の動画にまとめていただきました。ぜひ、ご笑覧ください。
■サステナnet
江戸川区の地域情報を発信している「まいぷれ江戸川区」で、オフグリッドハウス松江の家が紹介されました。この家は、足温ネットが民家を改造して太陽光発電だけの電気で活動をまかなえるようにしたエネルギー自給ハウスです。でも、カテゴリーは「環境」ではなく「子育て支援企画」になっています。なぜでしょうか?詳しくは記事をお読みください。
■まいぷれ江戸川区
6月18日、足温ネットの市民共同発電所一号機がある寿光院において、2023年度総会と記念講演会を開催しました。
講演会の講師は、衆議院議員の福島伸享さん。元通産官僚として日本のエネルギー政策の舞台裏で活躍された方です。元は民主党系でしたが、現在は無所属で活動されており、野党でもないましてや与党でもない立場からの政策論議や発言には注目してきました。『エネルギー政策は国家なり』という書籍も出されています。
福島議員からは日本のエネルギー政策の成り立ちに関する解説と共に現在政府が進めているGXや原子力発電について見解を伺いました。後段では、ゼロエミ江戸川の小畑あかねさん、足温ネット代表の奈良と江戸川区の気候変動政策についてミニディスカッションを行いました。福島議員からは、「総花的な施策を並べるよりも、住民が注目するような目玉の施策を作れ」、「江戸川区の地形を生かして、突き抜けた施策を作れ」などご示唆をいただきました。
ちなみに、総会記念講演会には52名の方からお申し込みをいただき、当日の参加者は33名(ZOOM参加20名+リアル参加13名)、足温ネットメンバーを加えると43名と盛況でした。
6月4日、総合文化センターで開催された「江戸川区環境フェア2023」と「第53回江戸川区環境をよくする運動中央大会」に出展&参加しました。
環境フェアのブース出展では、足温ネットの活動紹介のほか、自然エネルギーグッズの展示・実演、三洋商事さんによる絵本の配布、同心商店さん協力による太陽光発電によるレーザー彫刻WSを行い、大変盛況でした。途中、区議会自民党幹事長の高木ひでたか議員が立ち寄ってくれましたが、ソーラークッカーにいたく感心を持っていただき、画像をSNSでご紹介いただきました。
また、環境をよくする運動中央大会において、足温ネットは「第2回SDGs環境未来賞」を受賞しました!結成以来四半世紀で初めて地元から表彰されました。これからも地域の気候変動対策を考え、実践していきます。
4月9日、新川さくら館の前で、江戸川区景観まちづくり団体「水辺環境創造グループ」の河川清掃&カヤック体験イベントにお邪魔しました。雲一つない晴天の下、ソーラークッカー「かるぴか」が大活躍!青空が映えるソーラークッカーが集めた熱で、黒いケトルの水が20分ほどで沸騰します。
電気もガスも使わずお湯が沸く様子にイベントスタッフや来場者は驚きの表情。「どこで作られたの?」「材質は?」「買うとしたらいくらぐらい?」次々に質問されます。そうした質問に答えながら、お日さまの熱で沸かしたお湯でチャイを作り、ふるまいました。
3月18日、松江の家でエネルギーカフェ第2回を開催しました。テーマは「江戸川区における水害よ気候変動について」。江戸川区環境部気候変動適応課の佐藤課長にお話しいただきました。
会場には、気候変動のえどがわ学に参加している水辺環境創造グループの安田さん、松江の家で活動している「江戸川子どもおんぶず」のつながりから参加された専業農家の岩楯さん、規格外の野菜などを買い取って販売している「でこぼこマーケット」の立田さんと様々な方々が参加されました。
佐藤課長のお話が終わり、参加者から質問や意見が相次ぎました。
「身近な問題と大きな問題をつなぐ場所が無い」
「温暖化で大きな水害があったら農地が使えなくなる。どうしたら良いのか」
「もっと区民の意識に働きかけて欲しい」
などなど、活発な意見交換となりました。
今日は、気候変動のえどがわ学に参加されている安田真弓さん(水辺環境創造グループ代表)と河野文美さん(社会福祉法人ひらいルミナル理事長)からのお誘いで、平井駅北口ロータリーの清掃活動に参加しました。その後、ひらいルミナルの事務所で、精神障害を持つ当事者の方が社会復帰に向けた道のりを自ら語る「リカバリーストーリー」というWSにも参加してきました。
汗ばむような陽気の中、ごみ拾いに体を動かし、リカバリーストーリーWSでは社会復帰に向けて当事者の心と脳が回復していく様が語られ、人間の可能性を見せつけられた思いでした。
なお、この活動には、えどがわ学に参加されている三洋商事さんも参加され、公式Instagramで詳しく報告されていますので、こちらもご覧ください。
2月12日に、江戸川区グリーンパレスで開催された映画上映会に参加してきました。タイトルは『君の根は』。どこかで聞いたようなフレーズですが、内容はいたって真面目で、土壌に植物が育つことによって、空気中の二酸化炭素や窒素が固定され、土が豊かになると同時に地球温暖化を抑えることができると、アメリカの農家や漁業者、NGOが呼びかけるストーリーです。
上映会が終わってから主催者(向かって右側)の方と記念撮影。健康や自然から地球温暖化問題を知り活動しているそうです。これまでにない世代の方々に出会うことができました。
足温ネットでは、7年ぶりにパンフレットをリニューアルしました。A3判8ツ折りでコンパクトにまとめられています。イラストや図表を取り入れた親しみやすく分かりやすい内容づくりに心がけました。
作成していただいたのは、区内でSDGs関連グッズの作成やイベント企画を手掛ける「同心商店」の竹内さん。ミュージシャンの感性を生かして素敵なものになりました。ちなみに、折りはパートさんによる手作業だったそうです。これから活動紹介などで活用していきます。
12月17日に、えどがわエコセンター講演会に参加しました。講師は、足温ネットが太陽光発電の電力を供給している「みんな電力」役員の三宅成也さんです。
講演では、電気料金高騰の原因として、電力市場の不公正さや大手電力による発電所投資の乏しさを挙げると共に、政府がGXとして原子力発電回帰をめざしていることについても放射性廃棄物の保管施設が無い中では5年程度しか稼働できないこと等を1時間ほどでコンパクトにお話しいただきました。
講演に対して、代表の奈良や山﨑も質問させていただき、講演後も控室でお話ししましたが、同席された天沼環境部長も「今後の事業について悩んでいたがパズルのピースが見つかった」と喜んでいました。
ちなみに、エコセンターが三宅さんに講演をお願いするにあたりお手伝いさせていただきました。
12月7日の午後、篠崎文化プラザにある江戸川総合人生大学で講義をしました。環境問題に関する選択科目で、地球温暖化問題や再生可能エネルギーについてお話しさせていただきました。学生さんからは様々なご質問をいただきました。
「CO2を減らすだけでなく何かに活用できないか」、「家族から温暖化の原因がCO2かどうか確認して来いと言われた」、「故郷の福島県浪江町では太陽光発電で水素を作るプラントが稼
働している。江戸川区でもできないか」、「太陽光発電所が水害で水没したら感電してしまうのではないか」
皆さんの地球温暖化問題に対する関心の高さに真摯にお答えさせていただきました。
ちなみに、この授業は2009年から続けさせていただいております。
2022年9月5日に西池袋で「ニシイケバレイ」という”まちづくり"活動をされている方々がえど・そら発電所と松江の家を見学に来訪されました。
ニシイケバレイ
パタゴニアさんでの集まりがご縁で私たちの活動を知っていただき、自分たちの町「西池袋」で地域としてできることを色々と検討されている中で、参考にしたいということで今回ご見学いただきました。
町なかに市民の手でつくられた発電所を実際に見学して回っていただき、その後はオフグリッドハウス「松江の家」を見学していただき、意見交換を行いました。
足温ネットが初めて市民発電所を作った経緯や現時点での社会情勢に合わせた現実的な方法などディスカッションさせていただきました。
2月19日にエネルギーカフェ第3回を開催しました。テーマは日本のエネルギー政策をどうするかということで、国際環境NGOである「FoE Japan」の吉田明子さんを講師に解説していただきました。世界が脱炭素=カーボンニュートラルに向けて石炭火力発電からの脱却を図りつつある中で、石炭火力発電と原子力発電に依存するエネルギー政策を取り続ける日本政府に対して市民側の動きを紹介していただいたり、地域でできること等を解説していただいたりしました。講演後の意見交換では、光熱費負担に苦しむ低所得者層の問題「エネルギー貧困」について何か行動できないかという話も出て、今後の活動に役立つ内容になりました。
2月5日(土)にエネルギーカフェの第2回を開催しました。テーマは「公正な移行」、脱炭素社会にするためには産業構造や職種の転換が不可欠で、そのためには雇用を失うことなく転換しないと社会全体の賛同は得られません。そこで、海外事例をまとめたハンドブックを作成した気候ネットワークから、執筆者のギャッチ・エバンさん、事務局長の田浦さんを講師に学びました。海外事例を学んだあとは、地域における公正な移行について質問や意見交換を行い有意義な内容となりました。次回は19日で日本のエネルギー政策全体をどう考えるか、FoE Japanの吉田明子さんを講師にお招きします。ぜひ、ご期待ください。
◆申込フォームは、こちら
1月22日、松江の家で2年ぶりとなるエネルギーカフェを開催しました。3回シリーズの第1回は「水素とアンモニアは脱炭素になるの?」というタイトルで、石油開発会社勤務の櫻井さんにお話しいただきました。水や化石燃料から作られる水素は、エネルギー密度が低く大変な圧力をかけないと貯蔵できず、爆発しやすく、作る時もエネルギーが必要であり脱炭素に貢献しないとしました。そして、石炭火力と混焼してゼロエミッション火力にするため添加されるアンモニアも水素から作られ、海外から輸入しなければならず問題があるとしました。当日は17名の参加(リアル4名、ZOOM13名)があり、「世界生産量の大部分は肥料として使われているのに確保できるのか」など様々な意見が出されました。
11月13日(土)午前、台東区議会の秋間洋議員と伊藤のぶ子議員がえど・そら発電所と松江の家を見学に来訪されました。
雑誌『議会と自治体』11号に掲載された山﨑事務局長の原稿を読み、議会質問の参考にしたいとの希望からです。見学には、江戸川区選出の都議会議員の原純子さん、江戸川区議会の瀬端勇議員と牧野けんじ議員、それに雑誌編集者の方も加わり総勢6名での見学となりました。
見学の後、松江の家で質疑と意見交換を行いました。山崎からは「12万世帯の台東区では年間130億円の電気料金を負担しており、1割節電すれば13億円が地域に残る。年々電気料金が高くなる中で、生活を守り地域経済をまわすために、自治体はもっとエネルギー政策に積極的になって欲しい」と述べさせていただきました。
意見交換を終えて、秋間議員からは「大変刺激になった」との感想をいただきました。今日の見学で、どのような議会質問になるか楽しみです。
『議会と自治体』バックナンバー
江戸川区で気候変動問題に取り組む環境NPO「足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ」では、2013年から区内3ヶ所で太陽光発電による発電事業を、2015年から太陽光発電で電力を自給するオフグリッド・ハウスを運用しています。
特に、松江の家については、「令和2年度気候変動アクション環境大臣表彰」の受賞、2021年脱炭素チャレンジカップで企業団体賞を受賞いたしました。
こうした発電所やオフグリッド・ハウスってどうなっているんだろう?見てみたいという方に2時間ほどで見て歩くツアーを企画しました。ぜひ、ご参加ください。
日時:2021年 12月 14日(土) 14時~16時
集合場所:江戸川区役所
会費(参加費):500円
申込:https://form.os7.biz/f/ba1fff1c
Facebookイベント:https://www.facebook.com/events/4579286775466540
2月9日に開催された脱炭素チャレンジカップで企業・団体賞を受賞しました。気象キャスターネットワークによる「最優秀市民・学校エコ活動賞」です。コロナ禍で対外的な活動ができない中、活動の周知の一環としてエントリーしました。全国144団体の中からファイナリストに選ばれ、受賞の栄誉に浴しました。今後の活動に活かしたいと思います。
昨年受賞した「令和2年度気候変動アクション環境大臣表彰」につきまして、江戸川区の環境NPOえどがわエコセンターから取材を受けた内容が情報誌『エコちゃんねる』に掲載されました。受賞した松江の家の紹介もしていただいております。ありがとうございました。
12月1日、地球温暖化防止全国ネットとセブンレブン記念財団の共催による「脱炭素チャレンジカップ2021」のファイナリストが発表され、足温ネットがファイナリストに選出されました。
テーマは、既に受賞した「気候変動アクション環境大臣表彰」と同じく、2015年から運用している「オフグリッドハウス松江の家」です。これは江戸川区松江1丁目にある民家に中古の太陽光発電パネルと鉛バッテリーを持ち込み、太陽光発電の電気だけで必要な電気をまかなう「オフグリッドハウス」に改造したものです。
2021年2月9日(火)に、オンラインで開催されるチャレンジカップにおいてファイナリスト28団体によるプレゼンテーションが行われ、金賞以下各賞が授与さる予定です。ぜひ、ご覧ください。
https://www.zenkoku-net.org/datsutanso/form/
10月30日、令和2年度「気候変動アクション環境大臣表彰」の受賞者が発表され、足温ネットが表彰されることになりました。テーマは、2015年から運用しているオフグリッドハウス松江の家です。これは、江戸川区松江1丁目にある民家に中古の太陽光発電パネルと鉛バッテリーを持ち込み、太陽光発電の電気だけで必要な電気をまかなうオフグリッドハウスに改造したものです。11月21日に受賞者フォーラムが開催されます。
●令和2年度「気候変動アクション環境大臣表彰」初代受賞者が決定
環境省プレスリリース
https://www.env.go.jp/press/108558.html
気候変動アクション環境大臣表彰サイト
東京都環境局が2月21日に発表した「2019年度 東京都エネルギー環境計画書等の公表について 」によると、都内に電気を供給する小売電気事業者からら提出された「エネルギー環境計画書」及び「エネルギ ー状況報告書」の集計結果をまとめたそうです。そこには、各事業者のCO2
排出係数や再生可能エネルギー等の供給量等が一覧になっており、供給電力量に占める再生可能エネルギーの利用率が分かるので、電力会社を選ぶ際に参考になります。
今回公表されたのは、2018年度実績ですが、供給量が200万kWh以下の事業者を除外したところ、最も再生可能エネルギー利用率が高かったのは、足温ネットが電力を供給しているみんな電力の68.7%(少数点第2位は四捨五入)でした。頑張っています!みんな電力。
大きく変わる日本のエネルギー最新事情を届ける新しいニュースアプリ『Energyshift』で連載を始めました。タイトルは「レジェンド?はたまた惰性?~足温ネット20年の軌跡」です。足温ネットの歩みを通じてエネルギーや気候変動問題に関するあれやこれやを隔月で連載していきます。ぜひ、ご笑覧ください。
■第1回「発電所を建ててダム開発を止める」はこちらから
生活クラブ生協の月刊誌『生活と自治』3月号に足温ネットの活動を取り上げていただきました。3月号の特集は「気候危機の時代に暮らす~次世代にどうつなぐのか」。その中で「ロードマップーその先の明日へ」というコーナーです。活動開始から、市民立発電所建設、省エネ家電買い替え、そして防災対策としての自然エネルギーの活用まで、23年間の活動をコンパクトにまとめていただきました。
ほかにも、気候危機に立ち向かう若者や有機農業ネットワーク、エネルギー自治のお話、千葉の全域停電でも電力を供給した「CHIBAむつざわエナジー」の取り組みと盛りだくさんなので、ぜひご覧ください。
■生活クラブ連合会
1月25日、足温ネットの市民発電プロジェクト「えど・そら」から自然エネルギーの電力を供給している新電力「みんな電力」の見学ツアーが来訪しました。顔の見える電力をコンセプトとするみんな電力では、ユーザーと電力の供給先である発電所を訪問し、交流する見学会を開催しています。これまで長野県や八王子などの発電所を見学してきました。今回は住宅地にある発電所の見学です。
江戸川区役所前に集合した参加者は、ほっと館にあるえど・そら2号機、立体駐車場にあるえど・そら3号機をめぐり、オフグリッドハウス松江の家へ。足温ネットの活動紹介の後、昼食をはさんで、ソーラークッキングの専門家・西川豊子さんを講師に、マイ・ソーラークッカーづくりWSを行いました。参加者からは「活動にストーリーがある」など興味を持っていただけ、好評のうちに無事終了しました。
足温ネットでは、2009年から江戸川総合人生大学で授業を1コマ担当しています。「地球温暖化と私たちの暮らし」というテーマで自然エネルギーや省エネについてお話しています。1月15日、授業に行ってきました。
今年は、前半は足温ネットの活動事例や各地の先進事例を紹介し、後半では江戸川区で自然エネルギーや省エネを推進するためにはどうしたら良いかについて話し合うワークショップを行いました。身近い時間でしたが、様々なアイデアが出され、「区民農園にソーラーシェアリングを設置してはどうか」「省エネ家電の買い替え支援を」など今後の活動に役立つものもありました。次回は、もっと工夫して受講者の興味関心を引くような授業にしたいと思います。
昨年の統一地方選挙で誕生した斉藤猛新区長と12月12日に面談しました。足温ネットでは、これまでも歴代の区長と面談や懇談等を行っています。15分という短い面談時間設定の中で、私たちの活動を知っていただくと共に、台風19号の影響を目の当たりにしたことから気候変動対策として、既存の太陽光発電を活用した災害時給電ネットワークの構築と「エコタウンえどがわ推進計画」のブラッシュアップについて提案しました。
区長からは、「大事なことでありもっと勉強していきたい」との発言に続き、災害時給電ネットワークについて、自立運転モードの切り替えやコンセントの位置、また給電スポットとしての貸与品は全部そろえるといくらぐらいになるのだろうか?など、非常に具体的な質問がありました。懇談の中で参加メンバーもそれぞれ発言でき、15分という約束が、あっという間に30分を超えて面談になりました。
10月6日、市民発電所「えど・そら」2号機のある高齢者の共同住宅ほっと館で、今年3回目となるエネルギーカフェを開催しました。テーマは太陽光発電の自立運転機能についてです。
昨年9月に北海道で発生したブラックアウトや台風15号による千葉県の停電は人々の生活に甚大な被害を与えました。しかし、こうした停電状態であっても太陽光発電は日さえ当たれば発電しています。そして、パワーコンディショナーを自立運転モードにすると、発電した電気をそのまま使うことができます。エネカフェでは、ほっと館にある二つの発電所について実際に自立運転モードに切り替えてコンセントから電気が取れることをお見せしました。このことが広まれば、発災時に役立つと思います。
足温ネット事務局の山﨑が、11月に岡山市で開催される第11回市民・地域共同発電所全国フォーラムに登壇することになりました。
フォーラム1日目の分科会1「みんなが知りたい!これからの市民・地域共同発電所のつくり方」です。地域の事業者や自治体を巻き込む宝塚すみれ発電、寄付を集めて市民共同発電所を建設し続ける京都グリーンファンド、農業法人を運営しながらソーラーシェアリングを進める千葉エコエネルギー、といった登壇者とともに地域課題を解決する手段としての市民・地域共同発電所の可能性を話しあいます。
岡山市はちょっと遠いですが、ぜひ、ご参加ください。専用フォームから参加申し込みが可能です。岡山でお会いできるのを楽しみにしております。
http://bit.ly/reforum2019
7月11日午前、練馬区でリユースショップを展開する「環境まちづくりNPO元気力発電所」のメンバーが足温ネットを来訪しました。目的はオフグリッドハウス松江の家です。
元気力発電所では、練馬区にエネルギー問題の解決策を発信する環境ステーションの建設を計画しており、ぜひ自然エネルギーだけで電力をまかないたいということで、オフグリッドハウスの実態を見に来られました。
代表の奈良から松江の家の概要説明、柳澤理事からオフグリッドシステム(太陽光パネル+バッテリー)の解説が行われた後で意見交換を行いました。皆さん、発電出力に比してバッテリーが大きいことに驚かれた様子で、こちらからは、実際に使う電力量に応じて、必要な太陽光パネルとバッテリーを計算する必要があるとお話しさせていただきました。練馬区で素晴らしい環境ステーションができることを願っています。
先日、東京都生協連のシンクタンク「一般社団法人地域生活研究所」の研究誌『まちと暮らし研究』に寄稿させていただきました。
特集が「気候変動対策を考える」ということで、足温ネットの活動の歩みについて書かせていただきました。このほかに、気候ネットワーク理事の平田さんによる日本の気候変動対策に関する論考、名古屋大学特任准教授の杉山さんによる気候エネルギー首長誓約の動向、法政大学教授の田中さんによる自治体における気候変動適応策の紹介といった充実した内容になっています。
お読みになりたい方は、地域生活研究所までご連絡ください。頒価500円(送料別)です。
TEL 03(6304)8665 FAX 03(3383)7840
http://www.chiikiseikatsu.org