市民立発電所

市民立発電所「えど・そら」について

 2012年7月、太陽光などの自然エネルギーを高く買い取る全量固定価格買取制度の開始にあわせ、えどがわ市民発電所プロジェクトを立ち上げました。そして、多くの市民の方々から協力を得て、2013年4月太陽光発電による「えど・そら」1号機、同年7月に2号機が発電をスタートしました。電気は全て電力会社に販売しています 。

 2011年3月11日、東日本大震災に伴う東京電力・福島第一原子力発電所のメルトダウン事故によって、原発の危険性と大規模発電所に頼った電力供給システムの意外なもろさが明らかになりました。人類と共存できない原子力エネルギーを手放し、安全で安心に暮らせる地域社会を築きたいと考えています。

 しかし、電力会社は発電から小売りまで独占しているため、市民はエネルギーを選べず、販売電力量の4割弱しか使わないのに、営業利益の9割を負担しています。私たちは、地域で自然エネルギー発電事業を始めることにしました。

市民発電プロジェクトのあゆみ

●2012年
6月 市民発電プロジェクトを発議
7月  全量固定価格買取制度がスタート
10月 名称を「えど・そら」に決定
11月 建設資金500万円を疑似私募債(個人からの借入)で集めることを臨時総会で議決
12月 事業説明会を開催、疑似私募債を呼びかけ
●2013年
1月 プレスリリースを実施
4月 えど・そら1号機が発電開始
6月 2号機建設資金400万円の疑似私募債呼びかけ
7月 えど・そら2号機が発電開始



えど・そら資金調達のしくみ

 発電所の建設費は、疑似私募債(会員からの借入)でまかない、東京電力への売電収入(kWh当たり42円)で借入金を返済します。返済は10年後に一括で行いますが、希望すれば5年後から返済します。

 借入にあたっては金銭消費貸借契約を結びますが、返済する際の金利については、出資に対する配当ではないためゼロにしました。なお、元本以上の利益が生まれた場合には、社会的な活動をしている市民団体や個人が作っている農産物や手工芸品、提供するサービスなどを買い上げ、それらが借入者に届くハガキ商品券を差し上げます。

えど・そら設備概要

えど・そら1号機(寿光院) えど・そら2号機(ほっと館)
 出力10.58kW 230W×46枚  出力11.52kW 240W×48枚
パナソニック製 カナディアンソーラー製
438万円(41.4万円/kW) 399万円(34.6万円/kW)
富士テクニカル株式会社 富士テクニカル株式会社
事業費 5,000,000円 事業費  4,000,000円
出資者数  43名 出資者数 33名
10年後一括償還、金利ゼロ 10年後一括償還、金利ゼロ

▼グラフ画像をクリックすると拡大します。

えど・そら1号機発電実績 (2013年度)

えど・そら1号機発電実績 (2014年度) 

えど・そら1号機発電実績 (2015年度) 

えど・そら2号機発電実績 (2013年度) 

えど・そら2号機発電実績 (2014年度) 

えど・そら2号機発電実績 (2015年度) 


えど・そら1号機発電実績 (2016年度)

えど・そら1号機発電実績 (2017年度)

えど・そら2号機発電実績 (2016年度)

えど・そら2号機発電実績 (2017年度)


ご参加お待ちしております

 現在、全国各地で市民や地域主体による自然エネルギー発電事業が立ち上がっています。地域で市民がお金を集め、発電所を作ることは、自然エネルギーを身近なものにするだけでなく、売電収入が市民や地域に還元され、地域経済の活性化にもつながります。

 ところが、全量固定価格買取制度による太陽光発電の買取価格は年々下がり続け、市民や地域主導による小規模な発電事業の立ち上げが難しくなっています。 

 市民・地域主体の発電事業に対して、買取価格の見直しや税の控除など、新たな制度づくりが求められます。私たちは、市民発電事業を行う団体や個人と連携しながら、制度への提言や市民事業が活かされる社会づくりを呼びかけます。関心のある皆さまのご参加をお待ちしております。 


◎えど・そら紹介パンフレット

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edosora-panfu.pdf
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