先週末に神戸に行ってきました。NPO法人市民電力連絡会主催による市民電力ゼミナールに参加するためです。有馬温泉にほど近い場所にある「神戸バイオマスラボ」は、徳島地域エネルギーが2022年に建設したバイオマスボイラーの営業所兼研修施設です。オーストリアにあるメーカーETA社の製品を直接輸入卸をすることで、比較的安価に設備導入が可能になりました。
豊岡和美さんは「日本のエネルギー政策は電気中心で熱政策が無い。大企業の利益にならないからだ。発電の場合は7割を熱で逃がしながら、長距離で送電してきた。お風呂の栓を抜いて流しているようなものだ。熱を熱で使う効率の良さにはかなわない」と再生可能エネルギーを地域ビジネスとして経営しています。
森から材を運び出す道を作らなくても、燃料チップを作るチッパーを森に入れてその場で燃料チップが製造でき、用途や必要な熱量に応じてボイラーを選ぶことができます。たとえびた一文出さない自治体から要請があっても稼ぎを作り出し、再生可能エネルギーの地産地消を実現させる豊岡さんのパワーには圧倒されっぱなしでした。