フロンガス回収

 1997年当時、区内には都内にある自動車解体業者の6割、約100事業所が集中。解体の際に、カーエアコン冷媒であるフロンガスが年間約30トンも放出されていました。フロンガスは、二酸化炭素の数千倍の温室効果(1)をもち、65%がカーエアコンに使われていました。もし、少しでも回収できれば、二酸化炭素の削減よりも大きな温暖化防止効果かがあるだろうと考え地元解体業者とフロン回収機メーカー、廃棄物処理会社の協力を得て2か月で15kg程のフロンを回収しました。


 これをきっかけに 足温ネットが働きかけて、解体業者と江戸川区公害対策課との3者で解決策を探りました。区が10台の回収機を解体業者に貸与し、業者は無償で回収、回収したフロンは千葉県の廃棄物処理会社で蛍石に再利用するシステムを整えました。回収機のリース料と運搬、破壊費用は区が負担し、年間約5tのフロンを回収しました。この回収量は2000年の一人当たりの二酸化炭素排出量が9.4t(2)であるので 年間数1000人分の排出量に相当します。また、フロン回収の法制化を目指す『フロンネット』に参加し、2001年6月フロン回収破壊法が成立、2002年4月より施行されました。

◎ 出典

1) http://uzumaki5.hp.infoseek.co.jp/など

2) http://www.jccca.org/education/datasheet/02/data0202_2000.html