市民立発電所建設

(太陽光発電)

 温室効果ガスの90%超える二酸化炭素の大きな排出源は、大型の火力発電所です。そこで、市民の力で二酸化炭素を出さないエネルギーを作ろうと、計画から資金調達、設置、運営まで市民が関わった「市民立発電所」が注目を集めています。

設置場所は区内の寿光院というお寺の屋根。年間約6000kWhを発電し、余った電力は東京電力に売ってます。もしかしたら一部は皆さんの家庭にも届いているかも。


 太陽光発電設置には600万円程度かかりました。発電と売電で設置費用を取り戻すには20年以上かかってしまい、これでは市民に受け入れられません。そこで、早く初期投資が回収できて損をせずにクリーンエネルギーが作れることを証明したいとの思いで、地域通貨付き・市民版グリーン電力証書「EDOGA-WAT」を発行販売し、初期投資を9年半で回収する計画を実施しています。このように、クリーンエネルギーを支えるには、発電した電気がを環境にやさしい電気として評価されるシステムが求められます。


 また、自然エネルギーを普及を考えるだけでなく、電力需要のピークを抑制することによって、発電所を作らなくてもいいようにすることも考えています。毎年、夏のたびに更新される電力需要ピークに備えるため、他の時期にはほとんど必要のない発電所が建設される。その解決の一つとして、電力需要がピークに達する真夏の昼間に最も威力を発揮する太陽光発電設置は有効な手段と言えます。都会のエネルギー消費のために、原発や揚水発電ダムの建設予定地になる地元の人々は今も賛否をめぐって対立させられているのですから。